懸垂碍子(読み)けんすいがいし(その他表記)suspension insulator

精選版 日本国語大辞典 「懸垂碍子」の意味・読み・例文・類語

けんすい‐がいし【懸垂碍子】

  1. 〘 名詞 〙 特別高圧用碍子一つ超高圧送電線路、電車線路などに用いられる。

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関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「懸垂碍子」の意味・わかりやすい解説

懸垂碍子
けんすいがいし
suspension insulator

送電用の碍子の一種。おおむね 60kV以上の高圧送電に用いるが,送電電圧高低により連結個数を増減してその機能を調節することができる。普通,直径 18cm,25cmの2種があるが,超高圧送電になるとさらに直径の大きいものを用いる。懸垂碍子は,海岸地方を送電線が走り,塩害などが予想される場合,予想される汚損不良碍子の発生を見込んで余分に装着連結しておくこともできる。 25cmのもので1個あたり注水時約 50kVの耐圧をもつが,連結数によってそれぞれの碍子にかかる電圧はアンバランスとなり,またアーキングホーンなどを取付けることにより,それぞれの分担電圧が異なってくる。一般に使用電圧によって次のような個数となる。 77kV→5個,110kV→7個,154kV→9個,275kV→16個。なお,低電圧送電用として,ピン碍子がある。

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世界大百科事典(旧版)内の懸垂碍子の言及

【碍子】より

…高電圧の電気設備の外部絶縁はすべてがいしによっているので,その種類は非常に多いが,その中のおもなものは次のとおりである。
[送電線用がいし]
 発電所から変電所まで電気を送る送電線には,図1の懸垂がいしがもっとも広く使用される。このがいしは連結できるようになっていて,その方法には図2に示すようにクレビス形とボールソケット形とがある。…

※「懸垂碍子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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