精選版 日本国語大辞典 「成上」の意味・読み・例文・類語 なり‐あがり【成上】 [ 1 ] 低い地位や身分から、立身出世すること。また、その人。[初出の実例]「虵のなりあがりは龍なり」(出典:玉塵抄(1563)五一)「アノ ヒトワ nariagaride(ナリアガリデ) ゴザル」(出典:日葡辞書(1603‐04))[ 2 ] 狂言。各流。主人と鞍馬(清水とも)を訪れた太郎冠者は、眠っている間に都の詐欺師に主人の太刀を青竹に代えられ、主人に太刀が青竹に成り上がったと言い訳する。主人はそれを盗人のしわざと知り、詐欺師がもどってくるのを待ちぶせてつかまえるが、太郎冠者の失敗で逃がしてしまう。「狂言記(続)」では「成上り者」。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例