成安寺(読み)じようあんじ

日本歴史地名大系 「成安寺」の解説

成安寺
じようあんじ

[現在地名]滑川町下福田

福田ふくだのうち下福田の字寺前てらまえにあり、曹洞宗。心田山と号し、本尊馬頭観音。寺蔵の由来記(弘化三年)によると、宝亀年中(七七〇―七八一)頃、深山未開の地であった当地を訪れた老僧馬頭明王・観音の霊験によって当地を開発、この霊徳に感謝して老僧が庵(晴照庵)を結び、自作の馬頭観音像を安置したのが、当寺の草創という。宝治二年(一二四八)には高野聖筮周が来村して草庵を再興、晴照院と号したが、天正三年(一五七五)心田山晴照院東福寺と改称し、慶長一一年(一六〇六)に現寺名に改めたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android