日本歴史地名大系 「成安寺」の解説 成安寺じようあんじ 埼玉県:比企郡滑川町福田村成安寺[現在地名]滑川町下福田福田(ふくだ)のうち下福田の字寺前(てらまえ)にあり、曹洞宗。心田山と号し、本尊は馬頭観音。寺蔵の由来記(弘化三年)によると、宝亀年中(七七〇―七八一)頃、深山未開の地であった当地を訪れた老僧が馬頭明王・観音の霊験によって当地を開発、この霊徳に感謝して老僧が庵(晴照庵)を結び、自作の馬頭観音像を安置したのが、当寺の草創という。宝治二年(一二四八)には高野聖筮周が来村して草庵を再興、晴照院と号したが、天正三年(一五七五)心田山晴照院東福寺と改称し、慶長一一年(一六〇六)に現寺名に改めたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by