成徳寺(読み)じようとくじ

日本歴史地名大系 「成徳寺」の解説

成徳寺
じようとくじ

[現在地名]広野町折木

たてにあり、知機山と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来。元徳二年(一三三〇)聖観の開山と伝える。檀林として栄え、多くの僧侶を輩出し、そのなかでは袋中などが知られる。戦国時代末期の良憲の代に東禅とうぜん寺と確執があり、東禅寺に乗っ取られ、一時大谷おおや(現楢葉町)宝鏡ほうきよう寺に寄寓するなどの悲運にあった。慶長四年(一五九九)折木おりき館の跡地に再興され、正保年中(一六四四―四八)に朱印一〇石を与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報