成田層群(読み)なりたそうぐん(英語表記)Narita group

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「成田層群」の意味・わかりやすい解説

成田層群
なりたそうぐん
Narita group

千葉県房総半島北部を中心に発達する第四紀更新世後期の地層総称。一般に3分され,下部から地蔵堂,藪,成田層に分けられるが,貝化石の多産する成田層が特に著名。成田層は内湾性の堆積物で,東京都の山手台地から茨城県霞ヶ浦周辺の常総台地まで追跡され,その化石群集などから,当時は鹿島灘方向に開いた寒流の入る内湾であったとされる。時代は数万年前,最後氷期かそれ以前と推定されている。 (→古東京湾 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android