戦略事業単位(読み)せんりゃくじぎょうたんい(英語表記)strategic business unit; SBU

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「戦略事業単位」の意味・わかりやすい解説

戦略事業単位
せんりゃくじぎょうたんい
strategic business unit; SBU

企業内で他の部署から独立して戦略策定その他の意思決定を行う権利を付与され,販売と利益に責任をもつ組織単位。市場成長率と自社占有率をもとに流動的に多角化をはかるプロダクト・ポートフォリオ・マネジメント PPMと組合せて用いられる。事業部などの既存の組織単位は日常業務の遂行のために編成されており,新たな戦略的活動を起すにはなじまないとして設置されることが多い。アメリカのゼネラル・エレクトリック社によって初めて導入され,その後日本にも紹介された。ただし,SBUは企業経営の分析的なアプローチに対応した組織形態であり,変化への適応には有効でも,変化の創造には適していない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android