戯けし(読み)タワケシ

デジタル大辞泉 「戯けし」の意味・読み・例文・類語

たわけ・し〔たはけし〕【戯けし】

[形ク]
ばかばかしい。ふざけている。
地理事情もしらぬいの、つくしに尽す―・き業も」〈魯文西洋道中膝栗毛
みだらである。好色がましい。
わらはを見てなめげにも、―・き心をおこしたれば」〈読・弓張月・前〉

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精選版 日本国語大辞典 「戯けし」の意味・読み・例文・類語

たわけ・したはけし【戯】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. ふざけている。ばかげている。おろかである。
    1. [初出の実例]「地理も事情もしらぬひの。つくしに尽す戯作活業(タハケキわざ)も」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉二)
  3. みだらである。不品行である。好色である。
    1. [初出の実例]「わらはを見てなめげにも、淫(タハケ)き心を発(おこ)したれば」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)前)

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