戸塚豊蔵(読み)トヅカ トヨゾウ

20世紀日本人名事典 「戸塚豊蔵」の解説

戸塚 豊蔵
トヅカ トヨゾウ

明治・大正期の製茶技術者 一等技師



生年
嘉永5年12月22日(1853年)

没年
昭和5(1930)年3月15日

出生地
静岡県榛原郡大江(現・相良町)

経歴
生地である静岡県相良町の製茶技術者・今村茂平から茶の手揉み技法を学び、ともに相良流を案出。次いで明治8年同県川根の技師・山本長右衛門に師事して手揉み技法を研究し、改良を重ねて誘進流を開いた。25年地元の製茶業者と協力して結社を設立し、共同での出荷を開始。その一方で製茶技術の指導にも当たり、28年一等技師に就任。37年東京で全国製茶競技会を開催し、手揉み技法の統一をはかり、現在でも標準技法として使用されている38式技法を考案した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「戸塚豊蔵」の解説

戸塚豊蔵 とづか-とよぞう

1853*-1930 明治-大正時代の製茶技術者。
嘉永(かえい)5年12月22日生まれ。生地の静岡県大江村(相良(さがら)町)で茶の手もみ技術をならい,相良流を考案。明治37年全国製茶競技会を東京でひらき,手もみ技法の統一をはかり,38年式とよばれる標準技法を確立した。昭和5年3月15日死去。79歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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