戸張遺跡群
とばりいせきぐん
[現在地名]柏市戸張
大津川が手賀沼に注ぐ左岸の台地上に位置し、一番割遺跡・城山遺跡・山田台遺跡・不動山遺跡からなる。昭和二五年(一九五〇)以降数々の発掘調査が実施され、弥生時代から古墳時代にかけての大集落であることが明らかとなった。昭和五四―五五年に行われた一番割遺跡の調査では古墳時代初頭から同前期の住居跡が六九軒検出されている。出土土器には畿内的な特徴とされる叩目を施した甕形土器や東海地方の系譜をもつ高坏などの外来系土器が認められ、ほかに銅鏃や小銅鏡など当時としては貴重な品も出土している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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