戸楽
とらく
福江城下の北、大荒村の北東にあり、南・北ともにやや広い入江となっている。田部手川が流れる。江戸時代は福江村の枝郷であった。寛文九年(一六六九)戸楽に唐船八艘が来泊、翌日出港するまで二四名の警固を付けている(「江戸御留守中覚書」五島編年史)。延宝八年(一六八〇)清の東京(トンキン)出航の唐船一艘が漂着(「貞方四郎兵衛勝亮書留」同書)。戸楽山に馬立場が置かれたが、天明五年(一七八五)その跡地に焔硝蔵が造られ、玉薬などが保管された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 