戸田盛和(読み)とだ もりかず

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「戸田盛和」の解説

戸田盛和 とだ-もりかず

1917-2010 昭和-平成時代の物理学者
大正6年10月20日生まれ。昭和27年東京教育大教授となる。のち千葉大,横浜国大,放送大の教授をつとめる。専門の統計力学のほか,おもちゃの科学でも知られた。56年「戸田格子」の研究で藤原賞。平成12年学士院賞。平成22年11月6日死去。93歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「非線形格子力学」「コマの科学」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の戸田盛和の言及

【非線形力学】より

…その結果わかったたいせつな事実は,どんなエネルギー値に対しても第三積分が存在しないのではなく,低エネルギーの一定範囲では第三積分を示す規則性が確かめられたことで,その後の非線形力学系研究の重要な端緒となった。 これに対し,戸田格子は求積法によって解が求められる非線形結合振動子の顕著な例であって,1967年戸田盛和によって発見された。運動方程式(4)の右辺の力は,隣接振動子の変位差を指数関数的に含む非線形性を示し,これを展開して最低次の項を残したものは一次元調和格子振動となる。…

※「戸田盛和」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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