戸税(読み)こぜい(英語表記)Hu-shui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「戸税」の意味・わかりやすい解説

戸税
こぜい
Hu-shui

中国史上の課税一種六朝時代戸調 (戸別布帛徴収) とは区別され,隋,唐前期に行われ,唐中期の建中1 (780) 年両税法が制定されるとその中に解消された。各戸からおもに貨幣を徴収し,官吏俸銭や駅伝費などにあて,税銭とも呼ばれた。戸税は戸の資産の多少に応じて税額が加減される点,その時代の基本税制が丁対象均額賦課であったのと異なる。杜佑 (とゆう) の伝える天宝歳計では年額税銭総額 200万貫に及び,夏,秋2回に徴収された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android