戸綿村(読み)とわたむら

日本歴史地名大系 「戸綿村」の解説

戸綿村
とわたむら

[現在地名]森町睦実むつみ

向天方むかいあまがた村の南、太田おおた川左岸沿いの赤石山脈南端丘陵地にある。北西は太田川を越え森町村。周知すち郡に属する。応永一四年(一四〇七)九月九日、藤原通国が当地の賀茂社に寄進した鰐口(顕光寺蔵)に「遠州飯田庄戸和田郷賀茂宮」とある。文明一九年(一四八七)正月吉日にも同社賀茂三所大明神に藤原通信から鰐口(賀茂神社蔵、県指定文化財)が奉納されている。円通松堂禅師語録(最福寺文書)によれば「飯田庄戸和田郷居住」の藤原通信とその弟三郎通種は同家で行った亡母明琳心公大姉十三回忌に、原田はらだ寺田てらだ(現掛川市)円通えんつう院の松堂高盛を導師に請じた。通国・通信らは名前に通がついていることから山内氏と推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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