日本歴史地名大系 「戸鹿野村」の解説 戸鹿野村とがのむら 群馬県:沼田市戸鹿野村[現在地名]沼田市戸鹿野町沼須(ぬます)村の西、利根川の左岸にあり、西は同川を隔てて下川田(しもかわだ)村・屋形原(やかたばら)村、南は戸鹿野新町、北は榛名(はるな)村。古くは戸鹿野新町と一村で戸鹿野郷といい、利根川・片品(かたしな)川に挟まれたとがった地、尖野にちなむという。享禄三年(一五三〇)玉泉八幡神託記(玉泉寺文書)に戸鹿野とみえるが、「加沢記」によると古くは栂野と記したとあり、天正一二年(一五八四)真田昌幸家臣高橋右馬允は戸鹿野には有徳者が多いと騙り、白井衆一三〇余名を当地へおびき寄せ討取ったとされ、これにより右馬允は戸鹿野のうち五貫文分の地を昌幸から賜っている(真田昌幸判物写「長国寺殿御事蹟稿」所収)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by