戸鹿野新町(読み)とがのしんまち

日本歴史地名大系 「戸鹿野新町」の解説

戸鹿野新町
とがのしんまち

[現在地名]沼田市新町しんまち

戸鹿野村の南、利根片品かたしな両河川の合流点にあり、東は沼須ぬます村、南は片品川を隔てて勢多せた森下もりした(現利根郡昭和村)、西は利根川を隔てて屋形原やかたばら村。両河川の合流点には筏河岸があった。沼田街道西通が村の東部を通る。この道は戸鹿野新町坂を経て城下鍛冶かじ町へ通じていた。古くは戸鹿野村と一村集落は字八幡平はちまんだいらにあったが、寛永一八年(一六四一)に一二戸・七八石七斗一升九合分が分れ低地に移り戸鹿野新田となり、慶安二年(一六四九)新たに東西の道沿いに家並を配し戸鹿野新町と改め、延宝元年(一六七三)からは当町では桑市が立った(「長左衛門日記」星野文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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