房住山(読み)ぼうじゆうざん

日本歴史地名大系 「房住山」の解説

房住山
ぼうじゆうざん

琴丘町と二ッ井町の境にある。標高四〇九・二メートル。

元和三年(一六一七)成立の「梵字宇山興立記」(上岩川郷村考)によると、大徳が房住山に来たところ、寺院の跡と思える礎石があり、「開山円静」の碑が現れた。長承三年(一一三四)大日如来を安置したところ信者が集まり、一六房が建立された。日洞にちどう院・月松げつしよう院・仙遊せんゆう院・最勝さいしよう院などがあったが、その後小又口こまたぐち村に日洞院の里寺孤月山専行せんぎよう寺、長面ながおもて(現山本町)には月松院の里寺見嶽山清岸せいがん寺、達子たつこ(現山本町)仙遊院の里寺独鈷山常楽じようらく寺を建てた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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