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仙遊(読み)せんゆう

精選版 日本国語大辞典 「仙遊」の意味・読み・例文・類語

せん‐ゆう‥イウ【仙遊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仙境に遊ぶこと。
    1. [初出の実例]「亜相継来白氏塵、仙遊計会徳為隣」(出典:粟田左府尚歯会詩(969)暮春見藤亜相山荘尚歯会詩〈三善輔忠〉)
    2. 「私も、しばらくそこで仙遊しようと思ってゐた」(出典:富嶽百景(1939)〈太宰治〉)
  3. 天子・天皇が遊覧すること。
    1. [初出の実例]「明王暗与仏相知、垂跡仙遊且布施」(出典:菅家文草(900頃)六・扈従雲林院、不勝感歎、聊叙所観)
    2. [その他の文献]〔宋之問‐扈従登封途中作〕
  4. 茶事の一種。花月の式の一つ。裏千家八世玄々斎宗室が考案。まず、正客以下半東(はんとう)亭主の補助役)までが回り花をし、炭は、初炭所望で、三客がつぎ、香は、正客が本香、次客が次香をつぎ、濃茶は半東がたて、薄茶を花月の式で行なうもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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