所狭きなし(読み)トコロセキナシ

デジタル大辞泉 「所狭きなし」の意味・読み・例文・類語

ところせき‐な・し【所狭きなし】

[形ク]《「なし」は形容詞をつくる接尾語》余す所がない。
金比羅祭りに、余多あまた見物、讃岐円座の―・く」〈浮・二十不孝・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「所狭きなし」の意味・読み・例文・類語

ところせき‐な・し【所狭なし】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「なし」は接尾語 ) 「ところせし」を強めたいい方。いかにも場所が狭くみえるさまをいう。あたりいっぱいで余地がない。
    1. [初出の実例]「此広き野山迄所(トコロ)せきなく」(出典浮世草子好色二代男(1684)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android