改訂新版 世界大百科事典 「扁率」の意味・わかりやすい解説
扁率 (へんりつ)
flattening
地球や諸惑星の形状は扁平な回転楕円体で表される。その赤道半径と極半径をa,bとするとき,f=(a-b)/aで定義されるfは,回転楕円体の扁平の程度を表し,扁率あるいは扁平度といわれる。天体の形状が球にならず扁平な回転楕円体となるのは自転運動によると考えられる。自転の速い大惑星の扁率は大きく,土星は0.096に達し,地球の扁率0.0034よりはるかに大きい(表)。
執筆者:堀 源一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報