扇酒屋町(読み)おうぎさかやちよう

日本歴史地名大系 「扇酒屋町」の解説

扇酒屋町
おうぎさかやちよう

下京区東洞院通綾小路下ル

南北に通る東洞院ひがしのとういん(旧東洞院大路)両側町。町の北側は綾小路通(旧綾小路)にも面する。

平安京条坊では町の西側が左京五条三坊四保一五町の東、東側は同四坊一保二町西にあたる。平安時代中期以降は綾小路東洞院大路南の地。

当町域は平安時代末期から南北朝にわたる売券が残り、その中で最も古いものは元暦二年(一一八五)の宮道景親の家地売券である(田中教忠氏所蔵文書)

<資料は省略されています>

右の売券によれば、宮道景親の土地は直米三六〇斛で大江盛元に売却。大江盛元は、入手後まもない同年八月二日にこの土地の一部「口東西四丈壱尺、奥南北拾七丈四尺」を御料として沽進。また文治四年(一一八八)三月三〇日付の売券では、中原某が「綾小路南、東洞院東、綾小路西(面)南弐拾丈限」を史大夫に売却。建保五年(一二一七)には「自綾小路南、自東洞院東、綾小路面、東寄拾丈肆尺捌寸、西寄拾丈参尺玖寸参分、南寄拾陸丈参尺参寸弐分、北寄拾陸丈壱尺陸寸」という土地五戸主余が、藤原某より大和入道阿観及びその子息中原言元に売却。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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