日本歴史地名大系 「手々知名村」の解説 手々知名村てぃーちやむら 鹿児島県:大島郡和泊町手々知名村[現在地名]和泊町手々知名(てでちな)・上手々知名(うえてでちな)和泊(わどまい)村の北東にあり、東部は海に臨む。奥(うく)川の左岸に広がる砂丘地帯から隆起珊瑚礁の段丘斜面にかけて立地する。山稜の意のテーと焼畑地名のキナが結合した地名とされるが、砂丘地帯はハニクとよばれ、墓地がある。初め喜美留(ちびる)間切、安政四年(一八五七)から和泊方に属した。南部の集落はアカタジといい、源為朝が居住して「吾館」と称したという伝説がある。ハニクドーでは沖永良部(おきのえらぶ)全島から集まった舞踊が行われていたといわれ、アカタジには八月踊の名残をとどめた遊び踊が伝承されている。北部の集落はウイティーチャという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報