知名(読み)チメイ

デジタル大辞泉 「知名」の意味・読み・例文・類語

ち‐めい【知名】

[名・形動]世間名前が知れ渡っていること。また、そのさま。「知名の士」
「―な人の顔を大分覚えた」〈漱石三四郎
[類語]有名著名高名名高い名うて名代評判名立たる名が売れる顔が売れる音に聞く世に出る世に聞こえる名高い知名度名声名が有る名が通る名をはせる名を残す名を成す顔が立つ面目を施す一花咲かせる錦を飾る名をあげる名を売る名を得る名を立てる名を遂げる

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精選版 日本国語大辞典 「知名」の意味・読み・例文・類語

ち‐めい【知名】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 世間にその名がよく知られていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「今周南、南郭、春台を始として、天下知名の君子皆其門に出たり」(出典:随筆・文会雑記(1782)附録)
    2. [その他の文献]〔魏志‐何晏伝〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「知名」の意味・わかりやすい解説

知名(町)
ちな

鹿児島県大島郡にあり、沖永良部島(おきのえらぶじま)の西半分を占める町。1946年(昭和21)町制施行。島で最高峰の大山(おおやま)(240メートル)を中心に大部分隆起サンゴ礁で覆われ、ドリーネ鍾乳洞(しょうにゅうどう)などのカルスト地形が発達している。中世、琉球王国(りゅうきゅうおうこく)に属したが、近世初頭の島津氏の侵略以後は薩摩(さつま)藩領となった。農業が中心で、サトウキビエンドウジャガイモサトイモなどの野菜栽培、ユリ、フリージアなどの花卉(かき)栽培のほか、肉用牛の生産が盛んである。自然の景勝地が多く、大規模な鍾乳洞の昇竜(しょうりゅう)洞(県天然記念物)や水連(すいれん)洞をはじめ、田皆(たみな)岬、屋子母(やこも)海岸など奄美(あまみ)群島国立公園に指定されている。住吉にある暗川(クラゴー)は、かつて集落の生活用水をまかなっていた石灰岩地帯の典型的な地下河川として貴重である。面積53.30平方キロメートル、人口5750(2020)。

[平岡昭利]

『『知名町郷土誌』(1982・知名町)』


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普及版 字通 「知名」の読み・字形・画数・意味

【知名】ちめい

有名。〔史記、淮陰侯伝〕項梁の、淮を渡るにび、(韓)信、劍に仗(よ)りて之れに從ふ。戲下(ぎか)(麾下)に居るも、名を知らるる無し。項梁敗れ、に屬す。~王の蜀に入るや、信、楚を(に)げてに歸す。未だ名を知らるるを得ず。

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改訂新版 世界大百科事典 「知名」の意味・わかりやすい解説

知名[町] (ちな)

鹿児島県大島郡,沖永良部(おきのえらぶ)島西半を占める町。人口6806(2010)。隆起サンゴ礁からなる段丘状の地形で,町中央部にある島の最高峰大山(240m)を中心にカルスト地形が発達し,環状のドリーネや無数の鍾乳洞がある。地下水が湧く旧期と新期の隆起サンゴ礁の境界線付近に集落が輪状に形成されている。亜熱帯樹林が繁茂する大山周辺以外は比較的平たん面が広く,サトウキビ,エラブユリ,フリージア,アマリリス,野菜などの畑地となっている。畜産も活発である。奄美群島国定公園の一部で,全長2200mにおよぶ日本有数の鍾乳洞昇竜洞をはじめ水連洞などの数多くの鍾乳洞,住吉海岸,屋子母(やこも)海岸,高さ40mの大絶壁がそそり立つ田皆(たみな)岬など景勝地が多い。田皆岬付近からトラバーチン(石灰岩の一種)が採掘される。
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百科事典マイペディア 「知名」の意味・わかりやすい解説

知名[町]【ちな】

鹿児島県大島郡,沖永良部(おきのえらぶ)島の南西半を占める町。サトウキビ,パイナップル,ユリを産し,畜産も行う。中小の砂糖工場が多い。昇竜洞など多くの鍾乳洞がある。53.30km2。6806人(2010)。

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