手を下げる(読み)テヲサゲル

デジタル大辞泉 「手を下げる」の意味・読み・例文・類語

・げる

あやまる。謝罪する。
「我等様々―・げ、詫び言して」〈甲陽軍鑑二五
へりくだる。下手したでに出る。
両親ふたおやこの世にあるならば家にかかへし奉公人、何―・げて頼まれう」〈人・梅児誉美・初〉

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精選版 日本国語大辞典 「手を下げる」の意味・読み・例文・類語

て【手】 を 下(さ)げる

  1. ( 両手を下に付ける意 ) あやまる。わびる。謝罪する。手を突く。
    1. [初出の実例]「我等様々手を下(サゲ)、詫言して彼原美濃を取返して候」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品二五)
  2. へりくだる。下手(したて)に出る。へつらう。
    1. [初出の実例]「此男の口を窺みなみな、手をさげて、旦那旦那と申ぬ」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)一)
  3. 屈服する。降参する。
    1. [初出の実例]「そなたの姉御の頓死なされた時の首尾を世間へ沙汰しておいとま申と身ごしらへすれば、男手をさげて」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)四)

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