手矢(読み)テヤ

デジタル大辞泉 「手矢」の意味・読み・例文・類語

て‐や【手矢/手×箭】

手裏剣のように敵に投げつける武器。総体が矢の形で、長さ40センチほどの竹または木の細い棒の先端に10センチくらいのやじりを付け、矢羽をつけて一端に緒を結んだもの。
手に持った矢。
しとみの下がはと突き落とし、―取りて差しげ申しけるは」〈義経記・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「手矢」の意味・読み・例文・類語

て‐や【手矢・手箭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (すぐ射ることができるように)手もとに持つ矢。
    1. [初出の実例]「弓を手箭に取て、〈略〉待立てる程に」(出典:今昔物語集(1120頃か)二六)
  3. 武器の一つ。手突きの矢。太くて短い竹または丸木の篦(の)に大型の素鏃(すやじり)をすげ、矢羽をつけ、筈(はず)腕貫(うでぬき)の緒をつけたもの。弓を用いないで手で敵に投げつけて打ち込むためのもの。
    1. 手矢<b>②</b>
      手矢

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