才走る(読み)サイバシル

デジタル大辞泉 「才走る」の意味・読み・例文・類語

さい‐ばし・る【才走る】

[動ラ五(四)]才知が鋭く働く。才気にあふれる。また、利口すぎる。「―・った文章」「いかにも―・って生意気な若者

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「才走る」の意味・読み・例文・類語

さい‐ばし・る【才走】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 才能が働きすぎる。才能がひらめきすぎる。才気にあふれる。
    1. [初出の実例]「正義は人間の至宝といふこと漸漸に発明し、才(サイ)ばしりたる考へ身を離れしは」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉三)
    2. 「朋子の才走った返辞は男の心に余り好い感じは与へなかった」(出典:煤煙(1909)〈森田草平〉二九)

才走るの補助注記

思考や知恵同種のものに抜きんでて鋭いさまにいう。はたからは好悪両相の感情でそれが受けとめられるのは「才弾ける」と共通する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android