打出小古墳(読み)うちでこづちこふん

日本歴史地名大系 「打出小古墳」の解説

打出小古墳
うちでこづちこふん

[現在地名]芦屋市打出小槌町

六甲ろつこう山地の南麓、旧海岸線に近い標高一〇メートルの台地上に位置する。昭和六一年(一九八六)芦屋市教育委員会が行った打出小槌遺跡の調査に関連して発見された。当古墳は五世紀末に築造されたが、奈良―平安初期に墳丘の崩壊が始まり、中世には耕地として削平され、室町時代頃に消滅したことが発掘調査により判明。江戸時代の「摂津名所図会」にも北方約五〇〇メートルにある阿保親王塚あぼしんのうづか古墳や東の金津山かなつやま古墳は描かれているが、当古墳はみえない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android