打忘れる(読み)ウチワスレル

デジタル大辞泉 「打忘れる」の意味・読み・例文・類語

うち‐わす・れる【打(ち)忘れる】

[動ラ下一][文]うちわす・る[ラ下二]忘れる」を強めた言い方。すっかり忘れる。
さばけたお吉接待とりなしぶりに何時しか遠慮も―・れ」〈露伴五重塔

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精選版 日本国語大辞典 「打忘れる」の意味・読み・例文・類語

うち‐わす・れる【打忘】

  1. 〘 他動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うちわす・る 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 ) あることについての記憶がなくなる。何かに心を奪われていて、記憶にのぼせないで過ごす。忘れる。
    1. [初出の実例]「身のうみの思ひなぐ間はこよひかなうらに立つ浪うちわすれつつ」(出典:平中物語(965頃)一)
    2. 「おほかたいと涼しければ、扇もうちわすれたるに」(出典:枕草子(10C終)四四)

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