20世紀日本人名事典 「打木村治」の解説
打木 村治
ウチキ ムラジ
- 生年
- 明治37(1904)年4月21日
- 没年
- 平成2(1990)年5月29日
- 出生地
- 埼玉県
- 本名
- 打木 保(ウチキ タモツ)
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学政治経済学部経済学科〔昭和3年〕卒業
- 主な受賞名〔年〕
- 小学館文学賞(第6回)〔昭和32年〕「夢のまのこと」,芸術選奨文部大臣賞(第23回・文芸評論部門)〔昭和47年〕「天の園」,サンケイ児童出版文化賞(第20回)〔昭和48年〕「天の園」,勲四等瑞宝章〔昭和49年〕,日本児童文芸家協会賞(第3回)〔昭和53年〕「大地の園」
- 経歴
- 大学卒業後、しばらく大蔵省に勤める。昭和10年「喉仏」、11年「晩春騒」「或る手工業者」を発表して作家となり、「部落史」「支流を集めて」「光をつくる人々」など農民小説を発表。戦後は「農民文学」の創刊に加わる一方で児童文学も著し、「生きている山脈」「夢のまのこと」などを発表。47年刊行の自伝的大河小説「天の園」(全6巻)では芸術選奨、サンケイ児童出版文化賞を受賞した。ほかに「大地の園」(全4巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報