打櫂(読み)うちがい

精選版 日本国語大辞典 「打櫂」の意味・読み・例文・類語

うち‐がい【打櫂】

  1. 〘 名詞 〙 船べりの櫂べそ、または縄を支点として西洋オールのように水をかきながら船を進める櫂。波の荒い日本海沿岸の漁船小船に主に用いられたが、大型船でも近世前期のはがせ船や北国船などの廻船が使用した。
    1. [初出の実例]「泉川くだる小舟のうちがひに浅瀬ぞしるき行きなやみつつ〈藤原家良〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android