(読み)ヤク

デジタル大辞泉 「扼」の意味・読み・例文・類語

やく【扼】[漢字項目]

[音]ヤク(呉)
押さえ締める。「扼殺切歯扼腕

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「扼」の読み・字形・画数・意味


7画

(異体字)
13画

[字音] ヤク
[字訓] おさえる・とる・もつ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は厄(やく)。厄は馬車のくびきの形。馬首にかけてこれを制約するもので、扼とは他の要所をおさえて、これを制約することをいう。は〔説文〕十二上に「把(と)るなり」と訓し、〔集韻〕に鬲(れき)声であるとするが、声が合わない。・縊とも通じる字である。

[訓義]
1. おさえる、要所をおさえる。
2. とる、もつ、つかむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕扼 クビル・トル・モツ・カカル・カク・ハサム・ヒク・クジク・シバム・トリヒシグ

[語系]
扼・厄・・阨・・縊ekは同声。厄はくびき、(やく)はくぐり戸(益)は糸を縊(くく)る形である。また握eokも声近く、扼は要所を強くはさみおさえることをいう。

[熟語]
扼拠扼襟・扼険扼喉扼吭・扼殺扼死扼守扼制扼要扼腕

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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