切歯扼腕(読み)セッシヤクワン

デジタル大辞泉 「切歯扼腕」の意味・読み・例文・類語

せっし‐やくわん【切歯×扼腕】

[名](スル)《「史記」張儀伝にある言葉から》怒り・くやしさ・無念さなどの気持ちから、歯ぎしりをし腕を強く握り締めること。「出し抜かれたと知り切歯扼腕する」
[類語]悔しがる悔しい歯軋り歯噛み悔し泣き悔し涙唇を噛む臍をかむ地団駄を踏む

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精選版 日本国語大辞典 「切歯扼腕」の意味・読み・例文・類語

せっし‐やくわん【切歯扼腕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「史記‐張儀伝」の「是故天下游談士、莫日夜腕瞋目切歯、以言従之便、以説人主」から ) 歯ぎしりをし腕をにぎりしめること。激しく怒ったりくやしがったりする様子にいう。
    1. [初出の実例]「一客切歯扼腕(〈注〉ハガミハリヒジ)進んで曰く、余は乃ち漢学生也」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初)

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四字熟語を知る辞典 「切歯扼腕」の解説

切歯扼腕

歯ぎしりをして自分の腕をにぎりしめること。憤慨したりくやしがったりするときの様子にいう。

[活用] ―する。

[使用例] オレ人生が割りきれたら、と今までどんなに切歯扼腕したか知れやしない[坂口安吾*握った手|1954]

[解説] 「切歯」は歯ぎしりをすること。「扼腕」は激しく意気込んで自分の一方の手で他方の腕を押さえること。

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