折掛け(読み)オリカケ

デジタル大辞泉 「折掛け」の意味・読み・例文・類語

おり‐かけ〔をり‐〕【折(り)掛け/折(り)懸け】

折り曲げて物に掛けること。
折り掛け垣」の略。
折り掛け灯籠どうろう」の略。
折掛け旗」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「折掛け」の意味・読み・例文・類語

おり‐かけをり‥【折掛・折懸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 折って引きかけること。
  3. 乳付(ちづけ)の幟(のぼり)の上の乳(ち)に通すための折金一方は乳に通し、一方は幟竿に添える。おりがね。
  4. おりかけばた(折掛旗)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「武田入道信玄の旗は、白き絹五はばの折かけに、くろき割菱付たる五本なり」(出典:信長記(1622)一五下)
  5. おりかけどうろう(折掛灯籠)」の略。
    1. [初出の実例]「折かけの火をとるむしのかなしさよ〈探丸〉」(出典:俳諧・曠野(1689)八)
  6. おりかけがき(折掛垣)」の略。
    1. [初出の実例]「上の方一間の附屋体(つけやたい)、〈略〉下(しも)の方折掛(ヲリカ)けの竹垣」(出典:歌舞伎・夢結蝶鳥追(雪駄直)(1856)四幕)

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