抜刀(読み)バットウ

デジタル大辞泉 「抜刀」の意味・読み・例文・類語

ばっ‐とう〔‐タウ〕【抜刀】

[名](スル)刀をさやから抜くこと。また、その刀。
[類語]抜き身白刃

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜刀」の意味・読み・例文・類語

ばっ‐とう‥タウ【抜刀】

  1. 〘 名詞 〙 刀を鞘から抜き放つこと。また、その刀。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「三人組の強盗が抜刀で上村の豪農の家に入って」(出典:田舎教師(1909)〈田山花袋〉二九)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐江表伝〕

ぬき‐がたな【抜刀】

  1. 〘 名詞 〙(さや)から刀を抜くこと。また、その抜いた刀。ばっとう。
    1. [初出の実例]「そのぬきがたなにて、元結をきり」(出典:御伽草子・猿源氏草紙(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の抜刀の言及

【居合】より

…現在,居合道と呼ばれるが,古くは居相,坐合,抜刀,抜剣,鞘の中(うち)などとも称した。戦国時代,戦場における急な変に対処し,すばやく腰の刀を抜いて敵の攻撃に応じ,敵を制するための武術として編み出されたものである。…

※「抜刀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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