抜身(読み)ヌキミ

デジタル大辞泉 「抜身」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐み【抜(き)身】

さやから抜き放った刀身や槍の穂先
貝などのむき身。
[類語]白刃抜刀

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜身」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐み【抜身】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (さや)を抜き放った刀身や槍の穂先。白刃(はくじん・しらは)
    1. [初出の実例]「或は刀のぬきみなどもちたるはあぶなくおもふべし」(出典:仮名草子・身の鏡(1659)上)
  3. 貝などのむき身。
    1. [初出の実例]「蛤の貫実(ヌキミ)(かき)辛なん」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)三)
  4. あらわな男根。むき出しの男根。
    1. [初出の実例]「滅多に抜身を振り歩き、ひょっと後家鞘へはまったら、鑓先(やりさき)も穂先も堪るものでは有るまい」(出典:浄瑠璃・諸葛孔明鼎軍談(1724)二)
  5. 独身の男子。
    1. [初出の実例]「ぬき身は独身ものの事のよし」(出典:随筆・よしの冊子(江戸後)一三)

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