(読み)ジン

デジタル大辞泉の解説

じん【刃】

やいば。はもの。

じん【刃】[漢字項目]

常用漢字] [音]ジン(漢) ニン(呉) [訓] やいば
〈ジン〉
は。やいば。「白刃氷刃兵刃
はもの。刀。「凶刃利刃
刀で切り殺す。「自刃
〈は(ば)〉「刃物出刃諸刃(もろは)
[補説]「刄」は俗字。
[難読]刃傷(にんじょう)刃毀(はこぼ)れ

は【刃】

刃物のふちの薄くて鋭い、物を切ったり削ったりする部分。「刀のがこぼれる」

やい‐ば【刃】

《「や(焼)きば(刃)」の音変化》
焼き入れをして鍛えた刃。また、刃文
刀剣・刃物などの総称。「を交える」「を向ける」
刃のように鋭く威力のあるもの。
「凡そとぶ鳥をも落とすばかりと、面々に―の験徳を現して」〈謡・調伏曽我〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

じん【刃】

やいば。はもの。

は【刃】

〔「歯」と同源〕
物を切る道具の、切ったり削ったりするために薄く鋭くしてある部分。 「 -を研ぐ」 「刀の-が欠ける」

やいば【刃】

〔「焼き刃」の転〕
焼き入れをして硬化させた刃。また、刃の表面に見える波形の模様。
刀剣など刃のついたものの総称。 「 -に掛ける(=刀デ斬ル)」
鋭いさま、威力のあるさまの形容。 「氷の-」 「飛ぶ鳥も祈り落とすほどの-の験者とぞ聞こえし/平家 5
[句項目] 刃に掛かる 刃に伏す

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

じん【刃】

〘名〙 やいば。また、はもの。は。
※塔(1946)〈福永武彦〉「嘗て僕をして兇悪の刃(ジン)を用いしめた殺人の獄は」 〔礼記‐曲礼上〕

は【刃】

〘名〙
① 物を切る道具で、切るために薄く鋭くなっている部分。
書紀(720)雄略一三年九月(前田本訓)「覚(おもほ)えずして手の誤ちに刃(ハ)を傷つ」
② 人の心を傷つける物事をたとえていう。
※黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉 EPILOGUE 「さもないことにも冷笑の刃(ハ)を感じ」

やい‐ば【刃】

〘名〙 (「やきば(焼刃)」の変化した語)
① 刀剣類の焼き入れをした刃。また、刃の上にある波紋状の模様。〔伊呂波字類抄(鎌倉)〕
※大観本謡曲・小鍛冶(1537頃)「進退ここにきはまりて、御劔の刃の乱るる心なりけり」
② 刀剣、刃物の総称。
※太平記(14C後)二二「復操斧持柄、授将其刃(ヤイバ)曰」
③ 刀剣などを手にしての戦いの意で、戦乱をいう。
※浄瑠璃・絵本太功記(1799)十日「討死するも武士の習ひといへど情ない、十八年の春秋を刃の中に人と成り」
④ 刃のように鋭いもの。また、威力のあるもの。→刃の験者

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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