押込(読み)おしこみ

精選版 日本国語大辞典 「押込」の意味・読み・例文・類語

おし‐こみ【押込】

〘名〙
① 物がむりに他の物の中にはいること。
② 物をむりに他の物の中に入れること。押し込めること。
浮世草子・好色旅日記(1687)二「馬(ば)代いか程と限らず酒の肴ともにをしこみなり」
人家に押し入って強盗すること。また、その賊。強盗。押し入り。
※人国記(1502‐73頃か)常陸「常陸国之風俗、〈略〉唯盗賊多して、夜討推込辻切等(とう)の」
咄本・鹿の子餠(1772)押込「押込(ヲシコミ)ども相談して〈略〉越後屋へ這入(はいる)にきわめ」
押入れ戸棚
※浮世草子・好色産毛(1695頃)三「間中(まなか)なる押込(オシコミ)に、たぐひなき夜着蒲団赤うらまばゆくかさね揚げ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android