拗長音(読み)ヨウチョウオン

デジタル大辞泉 「拗長音」の意味・読み・例文・類語

よう‐ちょうおん〔エウチヤウオン〕【×拗長音】

拗音で、母音長母音のもの。キャー・キュー・キョーなどの音。キャウ・キウ・ケウ・キョウなどと発音されていた音の、連続する二つの母音([au][iu][eu][ou]など)が融合、長母音化して、中世以降、多く発生した。また、現代語では「ニュース」「パーティー」など、外来語の発音の中に多種多様のものが存在する。

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精選版 日本国語大辞典 「拗長音」の意味・読み・例文・類語

よう‐ちょうおんエウチャウオン【拗長音】

  1. 〘 名詞 〙 国語音韻論で、拗音を構成する母音が、長母音のもの。キャー・キュー・キョーなど。歴史的には、平安時代までは、キウ・キャウ・キョウ・ケウなどと発音されていたのが、中世になって長い母音となったものが多い。それに類推して、体系的に整ったが、キャー・シャー・チャーなどのア段音は擬声語・擬態語にしか現われない。

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