指数サイクル(読み)しすうサイクル

百科事典マイペディア 「指数サイクル」の意味・わかりやすい解説

指数サイクル【しすうサイクル】

大気環流周期的変動の一つ。環流の東西方向の強さを示す目安として東西指数を定めるが,これには中緯度地方を東西方向に流れる帯状流の強さを選び,地衡風の強さに対応して南北2地点(たとえば緯度55°と35°の地点)の気圧差で表す。東西指数は平均的には約6週間の周期で変動し,この周期的変動を指数サイクルという。指数の大きいときを高指数,小さいときを低指数という。高指数の期間は偏西風が強く,高・低気圧はすみやかに東進するが,低指数のときは振幅の大きい気圧の山や谷があり,切離高・低気圧が形成され,ブロッキング現象も起こりやすい。
→関連項目プラネタリー波

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android