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普及版 字通

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人名用漢字 9画

[字音] アン
[字訓] おさえる・しらべる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は安(あん)。〔説文〕^十二上に「下すなり」とあり、手を加えて抑止する意とする。〔詩、大雅、皇矣〕に「以て（地名）に徂(ゆ)くを按(とど)む」とみえる。安は中で新たに嫁した女を安撫する儀礼。安撫のため手を下すを按という。

[訓義]
1. おさえる、なでる、うつ、安んずる。
2. しらべる、せめる、巡察する。
3. 按排してならべる。
4. 案と通用し、考案する。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕按　オス・スル・タツ・トドム・トル・オサフ・シヅカナリ　〔字鏡集〕按　ヲス・ヲサフ・トドム・ヲシスル・タツ・スル・トル・トリシバル・シヅカナル・ヤラ（ウ）ヤク

[語系]
按an、遏at、抑iet、壓（圧）eapは声義近く、すべて抑圧・按止の意のある語である。

[熟語]
按閲▶・按歌▶・按劾▶・按詰▶・按拠▶・按剣▶・按験▶・按検▶・按絃▶・按鼓▶・按語▶・按講▶・按行▶・按合▶・按獄▶・按罪▶・按察▶・按止▶・按視▶・按酒▶・按照▶・按訊▶・按尋▶・按籍▶・按節▶・按治▶・按定▶・按程▶・按▶・按牘▶・按排▶・按拍▶・按轡▶・按撫▶・按部▶・按舞▶・按覆▶・按兵▶・按法▶・按本▶・按摩▶・按問▶・按抑▶・按律▶・按例▶・按練▶・按論▶
[下接語]
依按・劾按・看按・鞠按・糾按・窮按・拠按・挙按・謹按・検按・考按・告按・察按・収按・巡按・詢按・召按・推按・奏按・提按・督按・覆按・捕按・抑按・臨按

出典　平凡社「普及版 字通」