挙す(読み)キョス

デジタル大辞泉 「挙す」の意味・読み・例文・類語

きょ・す【挙す】

[動サ変]上の位に取り立てる。昇進させる。
「覚成僧都、法印に―・せらる」〈平家・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「挙す」の意味・読み・例文・類語

こ‐・す【挙】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「こ」は「挙」の呉音 )
  2. 持ち上げる。あげる。きょす。
    1. [初出の実例]「磁石の鉄山を挙(コし)て鉄を嘘(す)ふよりも過ぎ〈興福寺本訓釈 挙 去〉」(出典日本霊異記(810‐824)上)
  3. きょす(挙)
    1. [初出の実例]「いま挙するところの一人発真帰源、十方虚空、悉皆消殞は」(出典:正法眼蔵(1231‐53)転法輪)

きょ‐・す【挙】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙 物をさしあげる。あげる。転じて、人や事をある地位に推薦する。推挙する。また、あげ用いる。登用する。
    1. [初出の実例]「王氏爵事、往昔第一親王挙之、中古以来、諸王之中為長者之者挙之」(出典:玉葉和歌集‐治承二年(1178)正月五日)

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