捺染機(読み)なっせんき(その他表記)printing machine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「捺染機」の意味・わかりやすい解説

捺染機
なっせんき
printing machine

糸または織物捺染をする機械ローラ捺染機とスクリーン捺染機があり,一般に加工能率のよいローラ捺染機が多く用いられているが,加工単位の小さい高級品の加工にはスクリーン捺染機が使われている。ローラ捺染機は銅ローラに模様を彫刻して,その彫ったくぼみに染液を溶かした捺染糊を塗り込み,これを織物に押しつけて色糊をつけ,乾燥後,水洗する。スクリーン捺染機は手捺染加工を機械化して,織物を台の上に張付け,紗織を使った型をこの上に載せて色糊をすりこみ,乾燥後,水洗する。2つの機械とも4~12色程度を使用し,自動化が進んで柄合せも容易である。

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百科事典マイペディア 「捺染機」の意味・わかりやすい解説

捺染機【なっせんき】

捺染用の染色機械染型を彫ったロールを用いるロール捺染機が最も多い。ロールには彫込式と浮彫式があり,多色捺染機も使われる。謄写版印刷に似たスクリーン捺染機,写真的方法による感光染色機(写真捺染機)などもある。
→関連項目捺染

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