精選版 日本国語大辞典 「掃守り」の意味・読み・例文・類語 かに‐もり【掃守・掃部】 〘 名詞 〙 大化前代、宮殿の掃除や儀式の設営などを職掌とした部民。「古語拾遺」には、箒で蟹を掃いたことにより「かにもり」の名が付せられたと伝える。令制では、大蔵省に属した掃部寮(かもんりょう)に掃部が十人配属された。[初出の実例]「時に掃守連(むらし)の遠祖、天忍人命に、供奉(つかまつ)り、陪侍(はへ)りす。箒(ははき)を作りて蟹(かに)を掃(ふ)く。仍りて常に鋪設(しきものをす)。遂に以て職(つかさ)と為。号けて蟹守(カニもり)と曰ふ」(出典:古語拾遺(嘉祿本訓)(807)) か‐もり【掃部・掃守】 〘 名詞 〙 =かもん(掃部)〔色葉字類抄(1177‐81)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例