供奉(読み)グブ

デジタル大辞泉 「供奉」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐ぶ【供奉】

[名](スル)
行幸祭礼などのときにお供の行列に加わること。また、その人。おとも。
鳳輦ほうれん前後を守護し美々しく―し給える有状」〈染崎延房・近世紀聞〉
《「くぶ」とも》「内供奉ないぐぶ」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「供奉」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐ぶ【供奉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「くぶ」とも ) ( ━する ) 物を供給すること。供えること。供え奉ること。
    1. [初出の実例]「大甞。遠江但馬二国供奉其事」(出典:続日本紀‐和銅元年(708)一一月己卯)
  3. ( ━する ) 従事する、仕えるの意を、その動作の相手を敬っていう語。お仕え申し上げること。
    1. [初出の実例]「侍医四人。〈掌奉診候。医薬〉」(出典:令義解(718)職員)
  4. ( ━する ) 天皇の行幸などの行列に供として加わること。また、供の人々。
    1. [初出の実例]「此寺に一日逗留有て、供奉(グフ)の行列還幸の儀式を被調ける処に」(出典:太平記(14C後)一一)
  5. ( 「くぶ」とも ) 仏語。宮中の内道場に奉仕する僧。内供奉(ないぐぶ)のこと。日本では十禅師が兼ねた。内供(ないぐ)供奉僧
    1. [初出の実例]「若復、印可紹構者、義明供奉其人也」(出典:性霊集‐二(835頃)大唐青龍寺故三朝国師碑)
  6. ぐぶそう(供奉僧)

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普及版 字通 「供奉」の読み・字形・画数・意味

【供奉】きようほう

供給し役立てる。また、貴人に仕える。〔南史、后妃上、孝武昭路太后伝〕、~太后の攝すると爲る。撫愛甚だ篤(あつ)し。位するにぶも、供奉禮儀、日に異ならず。

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