接着紙(読み)せっちゃくし(その他表記)adhesive paper

改訂新版 世界大百科事典 「接着紙」の意味・わかりやすい解説

接着紙 (せっちゃくし)
adhesive paper

片面または両面粘着剤を塗った紙で,粘着紙ともいう。粘着ラベル粘着テープなどに用いる。粘着ラベルの原紙には上質紙コート紙,金属箔紙などを用いるが,紙粘着テープにはクラフト紙を用いたものが多い。粘着剤には,天然ゴム系,合成ゴム系,ポリアクリル酸エステル系,ポリビニルエーテル系のものを使う。粘着ラベルは,剝離紙(はくりし)に粘着剤を塗ってその上に表面紙を重ね,印刷,型抜きをしてつくられ,使用時に剝離紙からはぎ取る。紙粘着テープは,剝離紙を用いずに紙の裏面シリコーンケイ素樹脂)をコートし,巻き取ったときに接着紙自身が接着しないようにしている。商品梱包などの方法が変化し,段ボールの生産が増加するにともなって,シール用の紙粘着テープの使用量も非常に増加した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 臼田

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む