掴所(読み)つかまえどころ

精選版 日本国語大辞典 「掴所」の意味・読み・例文・類語

つかまえ‐どころ つかまへ‥【掴所】

〘名〙 証拠または論拠としてとらえるべき手がかり。とらえどころ。
※松翁道話(1814‐46)三「虚空法界を心の主として、くらしてゐる人は、どうもつかまへ所がない」
青年(1910‐11)〈森鴎外〉四「何の掴まへ処もない話だと思って稍や失望したが」

つかみ‐どころ【掴所】

〘名〙 つかむ部分。また、物ごとを理解したり評価したりするためのてがかりになるところ。とらえどころ。
東京の三十年(1917)〈田山花袋〉H書店の応接間瓢箪鯰(へうたんなまづ)でつかみどころのないやうな態度は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android