掻い添ふ(読み)カイソウ

デジタル大辞泉 「掻い添ふ」の意味・読み・例文・類語

かい‐そ・う〔‐そふ〕【×掻い添ふ】

《「かきそう」の音変化》
[動ハ四]ぴったりと寄り添う。
渡殿の口に―・ひてかくれ立ち給へれば」〈空蝉
[動ハ下二]寄り添わせる。
御髪みぐし長くうつくしうて―・へて臥させ給へり」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉

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精選版 日本国語大辞典 「掻い添ふ」の意味・読み・例文・類語

かい‐そ・う‥そふ【掻添】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「かきそう(掻添)」の変化した語 )
    1. 近くに寄る。寄り添う。
      1. [初出の実例]「わびしければ、えはた、おし返さで、渡殿の口にかひそひて、かくれ立ち給へれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)
    2. かいそうた(掻添━)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 近くに寄らせる。寄り添うようにさせる。
    1. [初出の実例]「御髪長くうつくしうてかひそへて臥させ給へり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)花山たづぬる中納言)

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