デジタル大辞泉 「掻い潜む」の意味・読み・例文・類語 かい‐ひそ・む【×掻い潜む】 [動マ四]ひっそり隠れている。「―・みて群がりゐつつ、鼻うちかみてうち泣く人より外はなし」〈増鏡・三神山〉[動マ下二]表に立たないようにする。ひそめる。「いたく―・めて、かたみに心遣ひしたり」〈源・玉鬘〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「掻い潜む」の意味・読み・例文・類語 かい‐ひそ・む【掻潜】 ( 「かい」は接頭語 )[ 1 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ひっそり静かにしている。隠れてひっそりしている。[初出の実例]「かひひそみて群がりゐつつ、鼻うちかみてうち泣く人よりほかはなし」(出典:増鏡(1368‐76頃)四)[ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙① ひっそり身を隠している。表立たないように控えめにしている。[初出の実例]「心よく、かいひそめたる者に、女君もおぼしたれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)② 威厳のある態度でふるまう。〔改正増補和英語林集成(1886)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例