女君(読み)オンナギミ

デジタル大辞泉 「女君」の意味・読み・例文・類語

おんな‐ぎみ〔をんな‐〕【女君】

貴族息女敬称姫君。めぎみ。⇔男君おとこぎみ
「―たち御琴どもかき合はせ」〈宇津保・祭の使〉
貴族の妻の敬称。
「―、例の、はひ隠れてとみにも出で給はぬを」〈若紫

め‐ぎみ【女君/妻君】

貴人または他人の妻や娘を敬っていう語。おんなぎみ。
宇治大将浮舟の―のやうにこそあらめ」〈更級

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「女君」の意味・読み・例文・類語

おんな‐ぎみ をんな‥【女君】

〘名〙
① 貴族の娘の敬称。姫君。めぎみ。⇔男君
蜻蛉(974頃)下「女ぎみいとうつくしげにてものし給ふなれ」
② 貴族の妻の敬称。⇔男君
多武峰少将物語(10C中)「女きみに、法師になりに山へまかるぞ、ときこえ給ひければ」

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