精選版 日本国語大辞典 「掻合」の意味・読み・例文・類語
かき‐あわ・せる ‥あはせる【掻合】
〘他サ下一〙 かきあは・す 〘他サ下二〙
① 別々のものをまぜて一つにする。まぜあわす。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一「手をもて攪合(カキアハセ)て和(か)てて諸の助味を投(い)る」
② 離れているものを寄せて合わせる。
※平家(13C前)三「少将袖かきあはせ」
③ 琴、琵琶などを合奏する。
かき‐あ・う ‥あふ【掻合】
[1] 〘他ハ四〙 とり集める。たくさん集める。
[2] 〘自ハ四〙 (「かき」は接頭語) 調和する。
かき‐あわせ ‥あはせ【掻合】
〘名〙
① 琴、琵琶などで、弦の調子を整えたあと、試みに弾いてみること。また、そのときの簡単なふし。
※源氏(1001‐14頃)紅葉賀「かきあはせばかり弾きて、さしやり給へれば、えゑじはてず、いと美しう弾き給ふ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報