援助疲れ(読み)えんじょづかれ(その他表記)tired of aid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「援助疲れ」の意味・わかりやすい解説

援助疲れ
えんじょづかれ
tired of aid

先進国による援助にもかかわらず,発展途上国事態十分改善せず,先進国側にとって負担感だけが感じられてしまう状況。 1980年ごろからよく指摘されるようになり ODA拡大の鈍化などを生じた。援助疲れを生む要因には,(1) 援助が十分ではない,(2) 途上国側の発展段階が低く,時間を要する,(3) 発展のための条件が十分整っていない,(4) 援助と途上国側のニーズミスマッチ,(5) 先進国内での対外援助より,減税社会資本整備という国内問題解決への期待感など,さまざまな要素がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む