援助疲れ(読み)えんじょづかれ(その他表記)tired of aid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「援助疲れ」の意味・わかりやすい解説

援助疲れ
えんじょづかれ
tired of aid

先進国による援助にもかかわらず,発展途上国事態十分改善せず,先進国側にとって負担感だけが感じられてしまう状況。 1980年ごろからよく指摘されるようになり ODA拡大の鈍化などを生じた。援助疲れを生む要因には,(1) 援助が十分ではない,(2) 途上国側の発展段階が低く,時間を要する,(3) 発展のための条件が十分整っていない,(4) 援助と途上国側のニーズミスマッチ,(5) 先進国内での対外援助より,減税社会資本整備という国内問題解決への期待感など,さまざまな要素がある。

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